人材教育・研修の拠点“らふえる”とは
株式会社らふえるは、糖尿病などの生活習慣病の予防活動を看護学の研究成果にもとづいて支援するビジネスモデルが、筑波大学創業支援プロジェクトとして採択され大学発ベンチャーとして設立された会社です。
さらに、活動を個人(患者)へ拡げようと、2011年に医療法人の指定を受けるべく訪問看護ステーションを設立しました。
いざ、訪問看護ステーションを立ち上げると、我が国が抱えている医療・介護の問題に直面することになり、これらの分野で貢献できないかと試行錯誤の毎日です。
高齢社会の到来に向けて、今取り組まなければならない課題は在宅医療の充実です。
中でも訪問看護ステーションは在宅医療の要であり、その数・質ともに、もっと増やす必要があります。
訪問看護師を増やすために、潜在看護師の再就職の道を開かねばなりません。
私たちは訪問看護ステーションが、零細経営に甘んじる事なく発展できるように支援したいと考えています。
“らふえる”の創業者
教育・研修実施 : 林 啓子
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科看護科学専攻元教授。
- 1976年筑波大学附属病院開院時に看護師として入職。
- 働きながら筑波大学大学院にて体育学修士(1981年)博士(医学)1999年に取得。
2006年11月筑波大発ベンチャーとして株式会社らふえるを起業。 - 2011年9月らふえる訪問看護ステーション開設。
“らふえる”の研究実績
生活習慣病(特に糖尿病)ケアに関する研究成果
- 「わかっているけどできない」人々の心理と行動変容を促すケア技術の開発
「笑い」に関する心理・生理学的研究成果
- 笑いによる血糖値上昇抑制効果の実証・笑み筋体操の考察とその生理的効果の検証
- 笑いによる遺伝子発現の検証・笑いの科学的な根拠蓄積・支援効果評価ツールの開発
- 新規支援方法の開発とEBH確率・非侵襲的健康管理ツールの開発
“らふえる”が目指す働き方
女性は仕事と家庭(家事、出産、育児、介護など)が両立できたときに、生きがいを感じるものであり、ライフワークバランスのとれた職場は魅力的です。
2011年の調査では、潜在看護師は75万人と推計されていますが、職場環境が整えば再就職する看護師はもっと増えると考えられます。
病棟勤務の勤務体制に比べ、訪問看護は勤務をフレキシブルに組むことが可能なので潜在看護師の再就職先としては最適であると考えられます。
らふえる訪問看護ステーションでは、訪問看護活動全般の無駄を見直し、柔軟で効率的な働き方を目指します。柔軟で効率的な働き方を実現しても、収益も確保されなければ意味がありません。
雇用者、被雇用者双方にとってメリットとなるように時間と経費の無駄を省く工夫が必要です。
従来の訪問看護活動における無駄は、主に以下の2つです
①利用宅へ移動しなければならないこと
②契約状況により待機時間があること
移動は訪問看護活動に不可欠な要素ですが、移動に要する時間とガソリン代は工夫次第で節約できます。
常勤・非常勤にかかわらず、就業契約時間内に訪問予定が無いと待機時間が生じ、看護師は仕事のない時間も職場に拘束されますが、これは雇用者にとっても被雇用者にとっても無駄な時間です。
らふえる訪問看護ステーションは、これらの無駄を省くために、従業員の「直行・直帰」を取り込んだ事業モデルとなっております。