訪問看護ステーションとは

訪問看護ステーション

開設地域検討のマーケティングパッケージ看護師が地域で看護活動をするために設けられた事業所を「訪問看護ステーション」といいます。
ご利用者様のかかりつけ医と連携しながら看護サービスを提供する所で、在宅で療養されているお子様からご高齢者の方々が利用いただけます。訪問看護ステーションは、プロフェッショナルな知識と技術を身につけた看護師が、地域の皆様の健康アドバイザーとして日夜活動する、時代にあった事業所です。

2014年4月1日現在、全国の訪問看護ステーション数は6801ヶ所です。
前年に比べ540ヶ所増加していますが、241ヶ所が休止しています。
東京都、大阪府、愛知県、神奈川県などは300ヶ所を超えますが、鳥取県、富山県などは30ヶ所台と格差もみられます。
訪問看護ステーションの数は、2012年までは、5000ヶ所台で推移し、なかなか増加が見られませんでしたが、2013年には6298ヶ所に急増し、2014年には届け出数としては7000ヶ所を超え、休止を差し引いて6801ヶ所となりました。
全国的な傾向では、順調に数が伸びているようですが、ほとんど増減が見られない地域の方が多いのが現状です。

訪問看護ステーション数の推移

訪問看護ステーション数の推移

日本は、今後平成37年(2025年)に団塊の世代が後期高齢者となり、世界で類をみない、少子・高齢・多死社会を必ず迎えます。
ガンや生活習慣病を原因とする疾病の増加、単身世帯や高齢夫婦の増加する中で、医療と介護制度の両方を行きかいできる訪問看護は、在宅医療、在宅療養を支える重要なサービスとして地域包括ケアのなかで大きな役割を担っていると言えます。

地域包括ケアシステムの構築

地域包括ケアシステムの構築

訪問看護サービスを利用できる方

訪問看護ステーションをご利用いただける方は、下記のような方々です。

  • ご自宅での生活に不安があって入院が長くなっている方
  • 退院後の生活が不安な方
  • 病状の悪化を予防するための指導が必要な方
  • 病状が悪化し、通院が困難となった方
  • 認知症で生活に支障がある方
  • 精神科疾患があって生活の支援が必要な方
  • 最期までご自宅での療養を希望する方

訪問看護ができること

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セスメント

医学的な観察(フィジカルアセスメント)により状態の把握をおこない、異常があれば、かかりつけ医に報告します。そのほか生活全般を包括的にアセスメントし、適切なケアを提供します。

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活の基本ケア

日々快適な生活が送れるように、清潔、栄養、排泄などのケアをおこないます。これらの基本的なケアはご家族でもできるようにご自宅の環境に合わせたやり方を工夫します。理学療法士による、訪問リハビリもおこなっています。

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療処置

人工呼吸器などの在宅医療機器の管理、点滴、インスリン注射などの医療処置をかかりつけ医の指示のもとにおこない、安心して生活できるようにします。

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護・療養環境の調整

ご本人、ご家族と相談しながら、介護・療養環境が快適になるように整えます。介護福祉関連のサービスの利用、介護用品の購入やレンタルが必要な場合は、ケアマネージャーと連携してご希望に添うようにします。

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談・カウンセリング

ご本人、ご家族の悩みを聞いたり、問題の解決方法をご一緒に考えます。療養上必要な知識、情報の提供をします。